不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界

西尾維新不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」を読みました。


いわゆる世界シリーズの第四弾で、串中弔士くんが倫理教師として勤務している私立千載女学園で起こる、不可思議かつ不可解な殺人事件のお話です。

直接的な前作にあたる第二弾の「不気味で素朴な囲われた世界」では、生徒の立場だった串中弔士くんが、14年の時間を経て、教師として再び殺人事件に巻き込まれます。


作中では度々、教師も生徒と変わらない、みたいな言説が出てきますが、結果的にはやはり教師と生徒とは見えるものが違うということが浮き彫りになっているような気がしました。

串中弔士くんは串中弔士くんのままですが。


それにしても、単純な叙述トリックに二回も引っ掛かった自分が情けない…。