ナミヤ雑貨店の奇蹟 感想

映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観ました。
9月24日、109シネマズ湘南にて。
原作未読。

1980年頃と2012年頃とを手紙でやりとりするお話。

ぼくとしてはそこまで複雑でもなかったように思いましたが、一緒に見た母にはわかりにくかったみたいでした。
どうやら母は30年もズレた別々の時間を手紙が行き来することに馴染めずにいたみたいです。
ぼくは理屈とかをあまり深く考えずに「よくわからないけどそういうもの」として大雑把にとらえてしまっていましたが、気になる人は気になるのかもしれません。



ナミヤ雑貨店ではお悩み相談のようなことをやっていて、
・魚屋ミュージシャンさん
・グリーンリバーさん
・迷える小犬さん
といった人たちが相談のお手紙を出しています。



そういえば相談のお手紙のやりとりで数日経過してそうなものですが1980年側と2012年側とで時間の流れが違ってるのかしら。
成海璃子さんの不思議な力でどうにかこうにかなってたのかしら。



個別の相談単位でどうのこうのよりも、それらの相談の向こう側にある人たちの結びつきというか縁のようなものの描かれ方が、うまいことうまくやってるなあと感じました。

この感覚は、昨日見たエウレカセブンハイエボリューションにも通じます。

つまり、サマーオブラブという物語の起点となるポイントがあって、そこを軸に、関係者それぞれがそれぞれにそれぞれの生活を営んでいて、それらバラバラの生活が、後年に別の時間軸で、当人たちもそうとは知らないままに交錯していくような構造です。

サマーオブラブに相当するのが、本作では西田敏行さんと成海璃子さんの駆け落ちなのでしょう。(その部分は本作では具体的には描かれていませんけれども)
アドロックサーストンパパとエウレカの逃避行とも符合するかのようです。(こじつけ)

だとすると、雑貨店ともう1つの核となる孤児院に対応するは、ゲッコーステイトか、はたまたビームス一家か。

ビームス一家が雑貨店で、ゲッコーステイトが孤児院と見ればいい線かしら。

何言ってるのかわかりませんね。
自分でもわけがわかりません。

たまたま同じように作中時間が頻繁に前後したり行ったり来たりするような構造の作品を続けて見てしまったおかげで、ぼくの中で不思議なシンクロニシティを感じてしまっただけだろうと思います。



そういえばタルホさんのゲッコーステイトでの姿と軍属のときの姿とのギャップにも驚きましたが、門脇麦さんの砂浜でのキタキタ踊りみたいな謎ダンスとセーラー服姿とのギャップもなかなかのものでした。
あと萩原聖人さんが着ていたドドメ色のシャツになんだか昔っぽさを感じたり。