新感染 ファイナル・エクスプレス 感想

映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観ました。
9月2日、109シネマズ川崎にて。
吹替版。

ゾンビ的な何かの感染が爆発的に広まっている中、知らずに電車で遠距離旅行する人たちのお話。

・なんというか、個別の要素だけを抜き出して書こうとすると陳腐な言葉にしかならなくてもどかしいのですが、そういう要素がこれでもかと詰め込まれていることや、物語としてだけでなく語り口だったり映像表現だったりといった部分も含めて、総合的に、なんかすごかった、という感想になるような気がします。

・因果応報、といっても、目の前でやらかしたことがそのまま跳ね返ってくるよりも、良かれと思ってやったことが回り回って跳ね返ってくるというのは、けっこうキツい。

・倒してしまってもかまわんのだろうシチュエーションかっこいい。

・野球部組の、そこまで追い込むかー感。つらい。

・おばちゃん姉妹のあれも、あー、うわー、って感じで、なんともやるせない。

・そういえば基本的には二人一組で行動していたのかしら。
・父娘組、夫婦組、野球部組、老姉妹組。くらいでしたっけ。
・そんな中で独りワガママを貫くバス会社のおじさんかっこいい。
・まずは我が身を守らねば。

・あと基本形の二人一組が分断されて別々の組み合わせに組み替えする展開もわりと好き。
・価値観の違いを吐き出してすりあわせで相互理解していく過程が胸に熱いです。



・主人公というか、カメラが映している物語の中心人物たちがどうにかこうにか苦境を乗り越えて助かったと思ったところで、安全圏にいたモブの人たちの無理解で理不尽な目にあうのは、なんか悲しい。
・彼らが悪いとは必ずしも言い切れないのも事実なはずで。

カルネアデスの板案件



・見る前は電車という閉鎖空間の中だけでどうするんだろうと思っていましたが、駅に立ち寄ったりもするし、乗り換えを余儀なくされたりもするし、単調にならない工夫が盛り込まれていたということなのかも。