HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY 感想

映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」を観ました。
通称「ザム2」。
9月2日、TOHOシネマズ川崎にて。

初ハイローでしたが、冒頭でこれまでのあらすじだとかSWORDの勢力図の大まかな説明がありましたし、そもそもストーリー的な部分はあまり気にしなくてもアクションだけで楽しめるような作りでした。

とにもかくにも、噂に違わぬおもしろさでした。

正直なところ登場人物の見分けはつきませんけれども、各勢力が色分けされているおかげで、とくに白陣営と赤陣営は印象に残りやすかったです。
中村蒼くんが赤いコートを羽織っているのは少し紛らわしいですが、中村蒼くんは単独でも目立つし、白陣営のロッキーさんとの因縁もあって、対比としてはバッチリ。

もうひとり、ジェシーさんというヤンチャな人も出てきてましたけど、いつの間にやらマイティウォリアーズが主になっていて、ジェシーさんがどこにいったのか、見失ってしまいました。
SWORDの中の誰か個人と因縁があったわけでもないのか、今回のメインが白陣営であるのに対して、中村蒼くんとジェシーさんの、対立軸が分散してしまってわかりにくくなってしたのか。
とはいえ、マイティウォリアーズのメンバーと山王連合会のメンバーとを事前に対立させたり工夫も見られました。



USBメモリを巡るゴタゴタは、結果だけ見るとしょうもない顛末でしたし、何やらウジウジしてたりケジメだの誰が公開するかだのよくわからないやりとりが多くて少しばかりめんどくせーと思ってしまいましたけど、とはいえ、刀をぶん回す若頭の不気味さだったり、ド派手なカーチェイスアクションだったりと、動きに関してはホントものすごかったです。



カジノの誘致問題だとか、黒幕の人たちの顔ぶれが豪華とか、巨悪を前にして自分たちの小ささ、視野の狭さ、無力さを思い知らされるとか。
ベタベタではありますが、なんだか等身大の姿でもあるように見えます。

大勢で大ゲンカやらかしてる裏で仲間の人たちが「ケンカじゃ何も解決できない」みたいなことを言い出したり。
意外に湿っぽい側面もあって、それもまた登場人物の奥行きになってたりするのかしら。

ノンストップアクションというほどではなくて、程よく緩急織り交ぜられている感じ。



キルラキルで学園の中での権力争いかと思いきや、あれよあれよという間に規模がどんどん大きく広がっていったような、いわゆる少年マンガ的なパワーのインフレが圧縮されているかのような、濃密さがあったような気がします。

けものフレンズのそれまでを知らずに最終話だけを見たらこんな気持ちになるのかもしれません。

彼らがこれまでにどのようないざこざを経てきたのか興味もなくはないですが、さて、既存作を遡るにはどこまで遡ればいいのやら。