モアナと伝説の海 感想

映画「モアナと伝説の海」を観ました。
3月26日、横浜ブルク13にて。
2D吹替版。

・「空と海が出会う場所〜♪」みたいなテーマ曲が、予告編ではそれほど大したことないように思っていたのですが、本編で流れるとその度にぐっときました。
場面ごとに歌詞が変化していたようで、ここぞという場面でガッチリ使われていて、そのマッチ度合いがやばいです。
・私は天海春香だから。

・「海のマッドマックスFR」という評判を目にしてはいたのですが、ほんとにその通りでした。
・太鼓のリズムがドンドコドンドコ鳴り響くとそれだけで気持ちが盛り上がります。

・エイが、なんかやばい。エイが出てくるだけで泣ける体になってしまいそう。

・ソング・オブ・ザ・シーをもう一度見るとまた見え方が違いそう。

・「もののけ姫」と重なるように見える場面もあったのですが、本作では(おそらく)枯れた植物が元通りになっていたように見えました。
もののけ姫」では一度ダメになった森はたとえ再生するとしても決して元通りの森に戻ることはないという表現だったはずで、宮崎駿という人の世界観はやはり異質なのかもしれないなどと思ったり。

・「バディもの」という表現をしている人がいましたが、とてもしっくりくる表現だと思いました。
・モアナもマウイもお互いに1人だったらあそこまで行けなかったでしょうし。

・そういえばちびマウイさんかわいい。

・マウイさんの会心の「You're welcome」が、たまりません。待ってましたとばかりに。
・神様という存在は人の信心によってその存在が規定されるとかなんかそんな感じの。

・振り返ってみるとかなりシンプルな冒険譚でした、というだけで終わってしまいそう。見ている最中は、なにこれなにこれすごーいという感覚がずっと続いていて、もう波を越えただろうと思っても続けざまに次の大きな波が押し寄せてくるかのような怒涛の連続だったような気がするのですが。


併映:インナー・ワーキング

以前「インサイド・ヘッド」という映画がありましたが、(脳内ポイズンベリーと上映時期がかぶったやつ)、あれをもう少しシンプルにしたような、脳みそ以外にも心臓だったり肺だったり胃袋だったり膀胱だったりがキャラクター化されたような感じ。

膀胱さんはモアナ本編の伏線になっていたような気もしないでもないような。海水があたたかければ正しい方向だ、みたいなあたりの。(わりとどうでもいい小ネタではありますが)

それにしても資料を見ながらぽちぽちとキーボードのキーを叩くだけのお仕事ってどこにあるのかしら。あんなお仕事で経営が成り立っているのであれば、お賃金次第ではやってみたいような気もしてしまいます。

ああいうお仕事で成り立っているような業界があったとしても、どこかの賢い人が参入してきて効率化の名の下に自動化システムが導入されたら、あのキーをぽちぽち叩くだけの人たちは解雇されて路頭に迷うのかと思うと怖いなーと思います。

能力の高い人たちが効率化を推し進めてくださって、よりクリエイティブなお仕事に取り組もうとなさるのは結構なことだろうと思いますけれども、一方で、キーを叩くだけで生活が成り立つようなお仕事も残しておいてほしいものだなあとも思います。

仕事の合間に海へ出て遊んだりサングラス屋さんのお姉さんときゃっきゃうふふしたい人がいてもいいけど、昼休みでもデスクでパンをかじりながら黙々とお仕事を続ける人たちの在り方を否定はしないでほしいと思ってしまいます。

お昼休みくらいしっかり休んだほうがいいという問題はまた別の問題として考えねばなりませんけれども。