ルパン三世 血煙の石川五ェ門 感想

特別上映「ルパン三世 血煙の石川五ェ門」を観ました。
2月4日、TOHOシネマズ川崎にて。
およそ30分で一区切りとなり、前後編を続けて上映する構成。

小池健監督のルパン三世シリーズ、峰不二子という女、次元大介の墓標、から続く作品ですが、どうにも自分の中で楽しみ方を確立できていないような気がしています。

スタイリッシュでかっこいい、という絵の部分は魅力的なのですが、どうもそれだけが上滑りしているように見えてしまって、キャラクターの扱いが雑に見えてしまうというか。



……、と書いたところで振り返ってみると、今回の敵となるホークに関しては冒頭でのお嬢様とのやりとりがアクセントになっていたのかもしれません。
うーん、やっぱりぼく自身がおもしろさを読みとれていないだけのような気がしてきました。

五ェ門がお世話になってた組の人たちも、あんなもんで十分でしょうし。
書き出してみると自分が何に不満を感じていたのかわからなくなってきました。


不二子ちゃんが今流行りの背中が大きく開いた前掛けみたいなセーターを着てたり、髪型も赤味がかった短めだったりと言われなかったら不二子ちゃんだとわからないレベルではカリオストロの城と肩を並べられるのではないかしら。

海での波しぶきや、滝の水の流れとか、水の描写はどんどんとCGに置き換えられていきますね。
得意分野を有効利用しているということなのかしら。
手描きで築き上げられてきた技法が廃れるのは少し寂しい気持ちもありますけれども。

銭形のとっつぁんが上司の人の理不尽な指示には頑なにyes と言わないのがかっこいい。