甲鉄城のカバネリ 総集編 前後編 感想

甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光」
甲鉄城のカバネリ 総集編 後編 燃える命」
を観ました。
1月8日、MOVIX清水にて。
上映開始は別々でしたけど、ちょうど時間が合ったので前後編まとめて見ることができてラッキーでした。

テレビシリーズは、先行上映会で見たのと、本編も初めの数話くらいまでで停滞してました。


3行で

  • 前編は、カバネをみんなでやっつけました。めでたしめでたし。みたいな、希望を感じさせる区切りだったように思います。
  • 後編は、その希望の光がことごとく叩き潰されるようで、見ていてつらい展開でした。
  • 蒼穹のファフナー」(無印のほう)で、前半では登場人物がどんどん減っていく一方で絶望感が満ちていたのが、後半はなんとなく希望を感じさせるような展開になっていったと記憶しているのですが、その対極というか。

上げてから下げるのか、下げてから上げるのか。みたいな。

  • ディランドゥ様の「みんな燃えちゃえ〜」でもいいかも。
  • 天災よりも人災のほうが怖いというか、所詮人間の敵は人間だよ。というか。
  • 「敵のボスをやっつけても世界は変わらない」というのはわりかし新しいテーマではあると思うのですが(2011年以降と見てもいいけど1995年以降でも大差ないはず)、その荒廃した土地をどうやって復興するのか、というのが良識的な作劇なのかと思っていました。

しかし本作では、崩壊した街を置き去りに新天地を探しに旅立っていきます。
この部分に関して、理ではなくて情の面で、反感を抱いてしまう自分がいます。

冒頭の無名さんと蝶のエピソードで提示されていた通りに蝶のお話として閉じたのは好感。

  • 動きはすごい。

無名さんがぴょんぴょん飛び跳ねてカバネをばったばったとやっつけていくところをはじめとして、アクション面での動きの描写はものすごいです。
進撃の巨人の立体機動が更に進化したかのように、上下左右の運動に回転やひねりの運動も加わった複雑な動きをしていました。
ストーリーの要素とは別に、こういういかにも「アニメーション」という表現、描写を見るとそれだけで心が躍ります。