GANTZ:O 感想

映画「GANTZ:O」を観ました。
10月15日、静岡東宝会館にて。原作ほとんど未読。
映像化作品類ほとんど未見。

部分的に見てはいても、どうしてああいう状態になったのか知らなかったので、原作完結のときに話題になっていたのもあんまり意味がわかっていませんでした。

謎の球体「ガンツ」さんの指示に従って、謎の怪物と戦うお話。


3行で

・ヒロインは髪の毛が長いほうの人かと思ってたのに、どうやら髪の毛が短めな関西言葉の人だったみたい。

・銃みたいな武器で当たると破裂するやつがありましたけど、破裂するまでにタイムラグがあって、命中したのかどうかすぐにわからないのはちょっと扱いにくそうでした。

・おっぱいおっぱい。(あんまりうれしくない)


キングスグレイブでも感じたことですが、実写風のCGアニメーションの発達には毎回驚かされてばかりです。
不気味の谷みたいな違和感もずいぶん少なくなってきている気がします。
おじさんの人はあんまりおじさんっぽく見えないかなーと想いましたがだんだん馴染んできましたし。

なんというか、現実よりも劣っている違和感というよりもむしろ、現実にこんなキレイな造形の人なんかいないよー、みたいな現実を超越してしまったかのような違和感という方向に向かっていくのかしらん。


モデルの美麗さはよかったですし、明るい場面でもかなり違和感が小さかったと思うのですが、劇中では大半が夜の暗い時間帯だったせいで、何が映っているのかわかりにくかったように思います。
ぼくが個人的に鳥目だというのもあるかもですが、本作に限らず、暗い画面ばっかりの作品はそれだけでストレスが大きくなってしまいます。

本作の場合は服装にところどころ青い目印みたいなのがついていて、そのおかげでだいたいの輪郭はわかりやすくなっていましたが、逆にその青色が鮮明すぎて、青くない部分の陰影がわかりにくかったような気がします。


東京側と大阪側と、2つのチームが登場しましたが、大阪側はあんなヒャッハーなノリでいいのかちょっと心配になりました。
最近は関西の人というだけでいわゆる「コテコテの」みたいな特徴づけをするのはポリティカル的にコレクってるか否かみたいな議論もあるみたいですし。
キルラキルの宝多金男さんみたいなキャラクターの居場所は減っていくのかもしれません。


ガンツさんによるプレイヤーへのネーミングがひどいなあと思いました。


エヴァンゲリオン以降、わけのわからない状況にいきなり放り込まれた主人公に対して、大人たちが説明しなさすぎなのではないかという批判が増えてきたように感じます。

本作でも、新人である加藤くん(主人公)に対して、周囲のある程度は経験がありそうな人たちが、なんだか奥歯に異物が挟まったようなモゴモゴした説明して、全然わかんないよー、と思ってしまったわけですが、
最後まで見るとどうしてあんな態度だったのかなんとなくわかったような気がして、なんとなくスッキリしたかのような気分になった気がします。