ハドソン川の奇跡 感想

映画「ハドソン川の奇跡」を観ました。
10月8日、川崎チネチッタにて。
2D字幕版。
原題:SULLY

事故の調査をする人たちのお話。

3行で

・出てくる大人がみんな自分の職責をまっとうしていてかっこいい

・飛行機の訓練用シミュレーター優秀

・最後の副機長のジョーク好き。
また同じようなことになるなら7月がいい、みたいなの。(文字で書くといまいちかも。あの一連の公聴会の後だからこそだったのかしら)


事故調査委員会の人たちはなんとなく悪役風に描かれているように見えなくもないですが、彼らもまた自分の仕事をしっかり果たそうとしていただけなはず。
少なくとも「もっと安全な方法はあったのではないか」と検討する姿勢は再発防止のためにも必要なのでしょう。
ちょっとばかり高圧的な部分もありますが、なあなあになるよりはよほどマシでしょう。

(再現実験を確実に成功させるために事前に練習していたことを伏せていたのは隠匿っぽいですが指摘されたら素直に認めてたし)

それに対峙する機長側もまた、感情的に反論することなく、冷静に状況を説明しようと努めていました。

事故調査委員会が「墜落」と言うと逐一「不時着」とか「着水」と訂正していたのも印象的。
(原語でどのように用語が使い分けられていたのかはわかりませんでしたけれども)


予告編で「英雄なのか犯罪者なのか」みたいな煽りがあったように記憶していますが、「犯罪」というとニュアンスが少し重すぎる気がします。
「人為的なミス」とか「判断ミス」ではないのか、という疑惑くらいのニュアンスではないかと。

いずれにしても、未曾有の緊急事態にあって、とっさの判断で大勢を救ったのはやはりすごいなあと思いました。


事故調査委員会の人が、事故当時のレコーダーの録音を本人と一緒に聞くのは初めてだみたいなことを言っていたのも含むものが深そう。
おそらくレコーダーの録音を聞くような事態では当事者本人が亡くなっていることが多いという示唆なのかなあと思いました。