亜人 -衝戟- 感想

映画「亜人 -衝戟-」を観ました。
劇場版3部作の3作目。
9月24日、TOHOシネマズ川崎にて。
原作未読。
テレビアニメシリーズ未見。



週替わりの特典ボイスドラマは主人公さんと脳筋さんとメガネさん。
映画館という空間で文字だけの画面を見ながらボイスドラマを聴くというのはなんだか不思議な体験でした。

紙芝居ゲーム程度の立ち絵くらいでも用意できなかったのかしら、と少し思ってしまいました。
SDキャラくらいでもいいのに。

と思ったものの、手描きじゃないから逆にSDキャラは手間がかかってしまうのかしら。


前回の話はシンゴジラとネタかぶりしたくらいしか覚えていませんが、
主人公一派と戸崎さん下村さんコンビが手を組んで、佐藤さん率いる亜人による過激派をくい止めよう、みたいな感じでしょうか。

あと、主人公の幼なじみくんが留置所だか少年院だかに入れられてて脱走した、というくらいわかればなんとかなるでしょうか。


戸崎さん下村さんコンビと対になるような、アメリカのエージェントコンビが登場したわけですが、彼らと比べると戸崎さんって優しいんだなあと思います。

あと、アメリカのエージェントの女性の人が、パンツスーツというのでしょうか、ぴっちりしたズボンをはいていて、そのお尻のあたりに下着の線が浮かんで見えたような気がして、細かいな〜と思いました。


佐藤さんに従う亜人の人たちは、亜人の存在を認めて欲しい、普通に生活できる権利が欲しい、というのが元々の目的だったはずでした。

が、自分たちの要求を通したいがために、過激な手段をとってしまいました。

本作では佐藤さんの悪役っぷりが目立ってしまいますが、ああいう過激な手段を使わずにマイノリティが声を上げるにはどうしたらいいのかという問題は、どうにも難しそうです。

少なくとも自分だったらすぐに諦めてしまう気がします。

政府からある程度の譲歩を引き出せたあたりでうまいこと佐藤さんを止めることができればよかったのでしょうけれども、あの亜人の人たちのグループは佐藤さんだけが考えていて他の人たちは従うだけだったので、なるべくしてなったというか。

大局を見据えようとしている人がいる一方で、自分の身近な範囲のことにしか関心がなかったり保身に専念する人がいてもいいとは思いますが、視野の広い人がやや少なかったのかもしれません。

亜人の人も迫害されるばかりでなく、もっと特性を活かすことのできる世界であれば、政治的な方向に優秀な亜人の人も育ったのかもしれませんが、
そんな亜人が出てきたら非亜人にとっては脅威でしかないので、あらかじめ迫害して成長を抑制しようという効果もあったりしたのかしら。


最後の場面、戸崎さんが人員を集めて俺たちの戦いはこれからだっぽくてかっこよかったです。

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