後妻業の女 感想
映画「後妻業の女」を観ました。
8月28日、横浜ブルク13にて。
原作未読。
高齢で老い先短い資産家の男性に後妻として嫁いで遺産をいただくお仕事のお話。
権謀術数がひしめき合うような恐ろしい世界です。
弱肉強食といってもいいかもしれません。
食うか食われるか。
油断すると何もかも根こそぎ奪い取られてしまうような、一時も気を抜けないような緊迫した世界であるかのように見えます。
お金持ちの世界というのはほんとおっかない。
自分にはまず縁がないだろうとも思いつつ。
結婚相談所の社長と会員が手を組んでるっていわゆるサクラよりも更に悪質なようにも思えたりして。
直接手を下したのはちょっとやりすぎですよね。
しかも二回も同じ場所でだなんて。
大歩危小歩危ってそんなに誘いやすい場所なのかしら。
徳島県おそるべし。
というか、自動車運転中の転落事故で同乗していたはずの配偶者だけ無事だなんて不自然に思えてしまいますけど、どうごまかしてたのかしら。
映画だとさらっと流されていた気がしますけど原作には詳しく書かれているのかしら。
そんなわけで、大竹しのぶさんの怪演が見どころである一方、豊川悦司さんと永瀬正敏さんとの対決もまた見ものです。
口八丁で煙に巻こうとする豊川悦司さんと、背後関係を地道な調査で固めて追い詰めようとする永瀬正敏さんと。
緊迫の心理戦です。
「団地」のゆるふわな大阪ことばとはまた少し違ってやや強めの雰囲気ではありますが、時折すっとぼけたようなことを言ったりしていて、内容の重さが軽減されてるような気がしました。