ちえりとチェリー 感想

映画「ちえりとチェリー」を観ました。
8月13日、渋谷ユーロスペースにて。

チェブラーシカ動物園へ行く」と「ちえりとチェリー」の二本立て。
人形アニメーション

チェブラーシカ動物園へ行く

動物園で働いているワニさんが風邪をひいてしまったため、ワニさんと同居しているチェブラーシカさんが代わりに動物園でワニとして働くお話。

中身が間違っていたとしても「ワニ」と表示されているとそれはワニだ信じてしまう危険性があるから表示の偽装はよくありません。
という教訓でしょうか。


ちえりとチェリー

名前はちえりさん、中身はみくにゃん。

ちえりさんは空想具現化能力の持ち主。
庭に並ぶ置き石を海原に浮かぶ足場に見立てると、そこが本当に海原になってしまうような固有結界を有しています。

ちえりさんの相棒であるチェリーさんは、本体は抱えられる程度の大きさのぬいぐるみですが、ちえりさんの固有結界の中では大人よりも大きいくらいの体格になって、言葉も発します。

そんなちえりさんとチェリーさんが連れ立って、法事のために帰省した祖父母の家を拠点に大冒険するお話。

お話自体は、ちえりさんの成長譚です。
空想具現化能力を有するがために他者との交流を避けていたちえりさんが、少しずつ変わっていく感じ。
あたたかいお話です。

加えて、映像がものすごく綺麗。

はじめのうちこそ「人形」だなーと思って見てしまっていましたが、次第に、人形であることを意識しなくなっていきました。
また、空を飛んだり水に潜ったりといった場面もありますが、風が吹く描写とか水が流れる描写とかも、凝っていたように感じました。

暗い部屋に光が射し込む描写もキラキラしていた記憶。

これを書いているのは見てからずいぶん時間が経過してしまいましたが、それでも、おぼろげながらもよいものを見たという気持ちは残っています。