劇場版アイカツスターズ! 感想

映画「劇場版アイカツスターズ!」を観ました。
8月21日、シネマサンシャイン沼津にて。
テレビアニメシリーズいちおう既見。
先代アイカツシリーズについてはそこまで詳しくありません。

アイドルカツドウのお話。

同時上映「アイカツ!〜ねらわえた魔法のアイカツ!カード〜」

先代アイカツ!の人たちが勢ぞろいする、ものすごい豪華なお話。
アイカツ先輩の破格さがこれでもかと詰め込まれています。

大空あかりさん世代を主演として、星宮いちごさん世代が映画を撮影するという、自己言及的なパラドクス。

いろんな撮影スタジオが集まっている場所が舞台らしく、恐竜が出てくるわ時代劇になるわ、果ては宇宙まで。
ものすごいです。
アイカツの代名詞でもある崖登りまで。
ハチャメチャで楽しい楽しい。
見事なまでにお祭り騒ぎでした。


劇場版アイカツスターズ!

本編。
とある南国の島全体を使ってのアイドルの祭典みたいな大イベントのお話。

あいかわらず理事長が意味の分からない分断工作をしていて、一時的にギスギスしてしまうあたりはつらくて気持ちも沈みがちになってしまいますが、そこから先の、自分の気持ちに正直になっていく展開は、とても尊いものでした。

あの告白からの、顔がくっつくんじゃないか、唇が触れ合うんじゃないか、という距離感でねっとりと見つめ合うユメさんとローラさん。
ハリウッド映画ならここでぶっちゅーっとしてベッドへなだれ込むところですが、そこは観賞者のご想像にお任せされているのか、映像自体はギリギリのところで節度の一線を守ってはいます。
いますけれども、あれはどう見ても、映像以上に映像の向こう側にあるもっと精神的で観念的な結びつきが、透けて見てとれるかのようです。

いやはや、素晴らしい。
よかった。
ほんとよかったです。

例の巨大不明生物の映画を意識しているのかわかりませんが、(さすがにまったく意識してないとは思えないですが)、舞台となる南の島では、伝説となった双子の歌姫の挿話がありまして。
アイドルたちとしてはその伝説の衣装を手に入れよう!、という展開ではあるものの、見ている側としては双子の歌姫のほうが俄然気になってしまったり。
こんなところにも巨大不明生物が出てくるのではないかとビクビクしてしまったり。

アイドル衣装を身につける変身シーンで、足元がにゅっと出てくるところが、なんかほんとにスクリーンから飛び出してきそうな立体感を感じました。

S4のステージ、かっこよかった。
ステキでした。