殿、利息でござる! 感想

映画「殿、利息でござる」を観ました。
5月15日、横浜ブルク13にて。
原作未読。

財政難の東北の宿場町で、殿様に融資して利息を頂戴しようというお話。
事実に基づく物語。

主人公は阿部サダヲさんであるかのように告知されていましたが、どちらかというと瑛太さんが主役なのではないかしら。
ただ、瑛太さん周辺ではさほど人間ドラマになる要素がなかったので、阿部サダヲさん妻夫木聡さん兄弟が主人公みたいな扱いになったような雰囲気。

千葉雄大さんと松田龍平さんはモヒカン故郷に帰るに続いての共演でしょうか。

阿部サダヲさん妻夫木聡さん兄弟の父親である先代山崎努さんもかっこいい。
わかりにくいけど。

魚を与えるのではなくて魚の捕り方を教えることで収益を上げさせることができれば利息もがっぽり、という考え方なのかしら。

松田龍平さんの言い分では「利息をとる側になるのか、とられる側になるのか」というあたり。
ただ貸した相手がつぶれてしまうと自分も共倒れになってしまうので、絞り具合のさじ加減が難しいみたいな。
借金こわい。

ケチだのしみったれだの言われようともコツコツ貯めていけばそれなりに蓄財できるのだなあ、と。
このところ浪費に歯止めがかからなくなってきているので気をつけたいものです。
店をつぶしてしまっては元も子もないわけで。

妻夫木聡さんの穏やかなようでなんだか危うげに壊れたような表情が絶妙だったように思います。

殿様は案外しっかりと殿様してて、やっぱりさすがだなあと思いました。

終幕の場面、2階から街を見おろす先代の優しい表情が心に残りました。
RCサクセションの「上を向いて歩こう」も素敵。

無私の日本人 (文春文庫)

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