レヴェナント 感想

映画「レヴェナント 蘇えりし者」を観ました。
4月23日、MOVIX清水にて。
字幕版。
事実に基づく物語のようですが元のお話を知りません。

アメリカ大陸の開拓期なのでしょうか、西洋系の白色人種の人たちと、アメリカのネイティブな人たちとが争っている世界のご様子。
雪山で負傷して瀕死の仲間を、連れていくのは大変だけど見捨てることは神様が許さないし、というあたりで一悶着。
敵は外側だけでなく内側にもいましたよ、みたいな感じ。

お話としては、本来はわりとシンプルなのだろうと思います。
大雑把に言えば、仲間に裏切られて復讐するお話。
復讐とはむなしいものだなあというところまで含めて。

ですが、たぶんそれだけではないだろうとも思います。

執拗なまでに、彼がいかにして生き延びたのかが延々と描かれています。
正直なところ退屈さを感じる部分もありました。

復讐劇よりも厳寒で豪雪な山中をどう生き抜くか、みたいなサバイバル要素が満載です。

川では石で囲いを作って魚を獲って、焼かずに生でかぶりついたり。
馬に乗って逃げ回ってたら崖から落ちて、お馬さんはお亡くなりになってて、暖をとるためにお馬さんの腹をかっさばいて内臓を引きずり出してお腹の中に潜り込んで一晩明かしたり。

瀕死の大ケガを負ったから置いてけぼりにされたり死んだことにしようと埋められたりしてた状態からスタートしてたはずなのにずいぶんとしぶとく生き延びたものです。

自分だったらあんな寒そうな中で服がびちょ濡れになってしまった段階で風邪引いてこじらせてお陀仏してそうです。

タフでなければ生き延びられない。
生きるってたいへんですね。