スキャナー 記憶のカケラをよむ男 感想

映画「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」を観ました。
5月5日、川崎チネチッタにて。

物に宿る思念を読み取ることができる人のお話。

光やら音やらの粒子が持つ波動振動に人の思念が残留していてその波長と同期することでその残留思念を読み取ったり、時にはその思念に飲み込まれてしまったりしてしまうご様子。

その能力のおかげで人間不信だったにもかかわらず、何の因果か芸能プロダクションに拾われてコンビ芸人として一時期売り出したこともあったらしいものの、その芸能活動のおかげで余計に人間不信をこじらせてマンションの管理人として人との接触を極力断絶して生活しているご様子。

元相方の宮迫さんは働き盛りの男がマンションの管理人で熱帯魚の世話をするだけの生活なんて!、と嘆いていましたが、むしろ個人的にはああいう生活にこそ憧れます。
管理人さん。いい響き。
音無響子さんにはなれずとも、浦島景太郎さんみたいなのもいいよなあ、と思います。

事件の内容については、さほど特筆すべきことは無いかも。

強いていうなら被害者が教え子に向けて残した思念が、スキャナーさんに対しても向けられているように感じられる構成になっているあたりは巧妙に工夫されていると感じました。

ネタバレ

ゆきあつ。

ネタバレおしまい。

たしか江戸川コナンくんが昔言っていたことだと思うのですが、容疑者を追い詰めて自死に至らせてしまうのはやっぱりよくないことだと思いますし、後味悪いです。

なんやかんやあったとはいえ、あれだけ重度の人間不信に陥っていたスキャナーさんを立ち直らせたのだから、美人さんの力は強いのだなあと思いました。