名探偵コナン2016 純黒の悪夢 感想

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」を観ました。
4月16日、シネマサンシャイン沼津にて。
原作未読。
テレビシリーズほとんど未見。

赤井さんはなんとなく知ってますが安室さんはあんまりよく知らない気がします。
本作ではこの赤井さんと安室さんがメインなのではないかというくらいがっつり活躍しているので、この二人のこれまでの経緯を知っていた方がより楽しめるのだろうとは思いますけれども、知らなくて本作だけ見ててもとくに問題ないような気もします。

もう少し詳しく書くと、本作はストーリーもかなり凝っているみたいですが、それ以上にアクションや爆発や崩壊がものすごいので、登場人物同士の複雑な関係とかいざこざとは切り離して、映像だけを見ていてもドキドキハラハラと楽しめる映像になっています。
冒頭から高速道路でのカーチェイスで、頭文字D 的な自動車レースものでもかくやという激しい運転の応酬でしたし。

とはいえ、大観覧車を見るとガールズ&パンツァーだ、ガルパンだ、となってしまうのは我ながらよろしくありません。
せめて更に元ネタらしい「1941」(でしたっけ)を引用できるくらいになりたいものではあります。

遊園地が舞台ということで、背景とかにも群集の人たちが大勢いるわけですが、その人たちの動きが、たまにCGっぽいかなと思う部分もあったものの、あれだけの大人数を動かしててすごいなあと思いました。

パンフレットを見ても、人物相関図とかものすごく複雑なことになってて、こりゃたいへんだ。
中の人のインタビューでも話題に上がってますけど、人によって知っている範囲が違うわけで、この人はここまで知ってるけどあの人はこの事を知らない、みたいな部分があれこれとややこしくこんがらがりそう。
蘭ねーちゃんや少年探偵団の住む世界と、黒ずくめの組織が跋扈する世界とは、隣接してはいるもののギリギリのところで絶縁されていて、そのギリギリの一線だけはどうにか堅持されて いるのだなあ、というか。
本作の結末についても、結局彼らは知らずに終わってしまうあたりとか。
温かいようでもどことなくほろ苦さも感じるような、本作の題材に沿うならいろんな色に見える玉虫色の結末だったのかもしれません。