弟の夫 1巻 感想

田亀源五郎「弟の夫」1巻、アクションコミックス

主人公・弥一さん(子持ち)の双子の弟さんがカナダで結婚していた相手の男性が来訪するお話。

このところネットで話題になっているらしい「LGBTを題材にするフィクションの愛好者は実在のLGBTを正しく理解できているか、抵抗なく受容できるか」みたいなことを考えてしまったり。

マンガやアニメの中だと思うから気楽に楽しんでいますけど、現実の自分の身近にそういう人がいたらぼく自身はやはり戸惑ってしまうような気がします。

弟さんの夫であるマイクさんは柔和で温厚な男性です。
ただ、体格はがっしりとした大柄だし、体毛もびっしりもっさりしているし、男性性は強いようにも見えます。
そんなマイクさんが双子の弟と結婚していたということで、突然、家に来訪してきたら、やはりどう対応したらいいものか迷うように思います。

そういう戸惑いと、こどもの姿を借りた無邪気さとで、少しずつ距離感を探っていけるといいのでしょうかしら。

1巻の最後では少しばかり「え?、思ってたのと違うの?」という展開も用意されていて、2巻が気になる引きになっていて巧妙です。