こいいじ 1〜2巻 感想

志村貴子「こいいじ」1〜2巻、 (KC KISS)

一方的な好意を抱き続ける人たちのお話。

男女の交際って案外、本人たちが公言しなければ発覚しないものなのかもしれないなー、とか思ったり。
自分の周辺でも、
いつの間にかつき合ってたとか
結婚したとか
別れたとか
事後報告だけ耳に入ってくる身としては、なんともやるせなくなります。

人それぞれに『君の知らない物語』を抱えているのと同様に、自分以外の人たちも『ぼくの知らない物語』を進行しているようで。

え、ぼくだけ知らなかったの?、といういたたまれなさ。

ともあれ、優ちゃんさんかわいい。

少しばかり超越的な、神の視座みたいなものを持っていそうな雰囲気もありますが、それもまたよし。

春さんとかゆめお姉さんとか、年上属性の人たちの年上感というか強キャラ感がすごいです。

主人公世代は翻弄されている感じ。

俺ガイルで言えば陽乃さんみたいなラスボス感。

おむつを替えた間柄。

幼なじみとはいえ、幼少の頃の年齢差って大きいんだなー、とか思ったり。

5歳も差があると、自意識みたいなのも既にあるものなのかしら。

聡ちゃんさんの心情が反転する可能性も垣間見せつつ、
まだまだごちゃごちゃとしていきそうな雰囲気ですね。

そういえば銭湯屋さんが舞台のわりに入浴場面が少ない気がします。

『のの湯』や『乙嫁語り』に比べると(比較すること自体が失礼ではありますが)、銭湯の銭湯っぽさが、どうなんでしょう。

むしろ銭湯が日常すぎて、わざわざあえて特筆することもない、のかもしれません。

あ、『たまこラブストーリー』でも銭湯の場面は印象的でした。

もしかして銭湯の時代が来ているのかしら?