コングレス未来学会議 感想
映画「コングレス未来学会議」を観ました。(7月24日観賞分)
俳優さんの姿をスキャンしてデジタルデータ化しようという試みのお話から、
デジタルデータ化した世界のその後のお話へと、大まかに2部構成として見ることができそうです。
前半
前半は、デジタルデータ化するまでのお話。
主人公のロビン・ライトさんが、年を経て役者さんとしての人気に翳りがさすにつれて、デジタルデータ化の依頼を受けるか否か、迷います。
デジタルデータ化してしまうと権利関係はスタジオへ譲渡しなければならないらしく、悩ましい決断ではあります。
スキャン装置の大掛かりさと、スキャンするにあたっての役者さんの作る表情の変化が、なんとも、迫力あります。
後半
なんともものすごい映像体験でした。
スペース☆ダンディーで言えば植物惑星回みたいな感じ。
奇々怪々な想像力の横溢とでも言えばいいのか、なんだかよくわからない感じがドバドバと溢れ出して、ものすごいです。
人物の姿形の多彩多様さもですが、どこからともなく植物が生えてきたりツタが絡まったり花が咲いたり(ハナガサイタヨ)、少女マンガの技法として花を背負うみたいなテクニックがありますけどああいうのとはまた少し違う感じの、もっと直接的な意識の反映っぽい感じなのかしら。
あの助けてくれたお兄さんがあの子だったみたいなオチかと想像してましたがそういうわけでもないのかしら。
小ネタもいっぱいで楽しいのですが、元ネタをちゃんとわかっていればもっとおもしろく感じられるのではないかと、ぐぬぬ。
会議のスピーチ場面で、話に合わせて太鼓をドンドコドンドコ叩いていたあのリズムがなんだか心地よかったです。
ロックバンドのライブでMC に合わせてドラムスさんがドンドコ叩いてるみたいな感じですかしら。
俳優さんをスキャンしてデジタル化してしまうという展開から、今どきのリアル指向なCGみたいな方向へ向かうのかと思いきや、手描きアニメーションの方向へ行ってしまったのは驚きでもあります。
リアルとかリアリティみたいな言葉の使い方はよくわかりませんけれども、写実的なばかりがリアルじゃない、みたいな。
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