白魔女学園オワリトハジマリ 感想(ネタバレあり、他作品への言及あり)

映画「白魔女学園 オワリトハジマリ」を観ました。(6月13日分)
「白魔女学園 オワリトハジマリ」

ネタバレあり、他作品への言及ありで感想を書きます。

前作未見。
でんぱ組さんは『gdgd妖精s』の劇場版に出演してらしたような気がする程度の認識。

“エンパス”という、他の人の心の痛みを読み取ってしまう人たちが白魔女となって世界を救う、みたいなところから始まって、女子の人たちが白魔女陣営と黒魔女陣営とに分かれてきゃっきゃうふふするものかと思いきや、想像以上に事態が深刻な上に、赤陣営まで参入してきてしっちゃかめっちゃかのてんやわんや。

体の傷はともかく心の傷を抉る描写がえげつないです。
あんなの常人では耐えられません。

鳥居みゆきさん、やっぱり素敵ですね。
個人的には変身後よりも変身前のほうが好みかも。

主役の“もが”さんはともかく、他のでんぱ組さんは出番が少なめで割を食っていたように見えますが、でんぱ組さんのファンの方々は納得できるのか心配です。

一方、アニメ畑の人間としては、戸松遥さんやM・A・Oさんこと市道真央さんが大活躍で大歓喜ものです。
すなわち、実質的に白魔女学園はアイマスであるとすらいっても過言ではないのではないでしょうか。

とくに市道真央さんは、さすがのゴーカイイエローだけあって格闘アクションも貫禄といった感。
さらに加えて、情動面の起伏が激しい役柄でもあって、格闘アクションではない心理的な部分の描写も多くて、それがまたこちらの心に訴えかけてくるようでした。

戸松遥さんは、今回は経産婦さんという役柄。
歌が世界を救う的な、少しばかり超越的な存在でした。
お花畑で歌っている場面とかもけっこう多いので、戸松遥さんファンも必見なのではないかしら。
ただし、男性関係を許容できれば、ですが。
戸松遥さんがあんな男と、とか思うと向かっ腹が立つ気持ちも少なからずあったりするので。

冒頭にも書いた通り、はじめは女子の人たちが白魔女陣営と黒魔女陣営とに分かれてきゃっきゃうふふする感じだったのですが、中盤、男性が出てきてから、世界が変容します。

この感じどこかで、と思い至るのは『クロスアンジュ』でした。

“もが”さんこそまさしくアンジュリーゼ様のポジションでしょう。
赤い服に身を包む男性は、外観としては、ほぼ『ウテナ』の鳳暁生さんのように見えますが、中身はむしろエンブリヲ様っぽいかもしれません。

男ってほんとクズ。

ところで、ふと思い出したのですが、あの豚さんと黒陣営の新入り2人はどこへ行っちゃったのかしら。

オチは『まどマギ新劇』のようにも思えますが、個人的には『鉄人兵団』へのオマージュだと嬉しいかもしれません。

パンフレットが作成されていないらしいのは返す返すも残念でした。