若冲と蕪村展 感想メモ

サントリー美術館「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」

※注記

走り書きのメモです。
そのうち気が向いたら清書するかもしれません。
5月3日分。


1.

    • 若冲と蕪村が同い年
    • 京都でも(一時期)ご近所さんだった
    • 直接の交遊を示す資料は残っていないが、交友関係に重なりがある
    • そもそも、最近は若冲さんばかりもてはやされる風潮がある気がしますけど、円山応挙さんの作品もろくに知らなかったり、池大雅さんに至っては今回が初知りという体たらくな不勉強なので、反省しきり。
    • 鶴の絵で、中国だかの作家さんの作品をマネてアレンジしたりということもあったようで、今で言う二次創作的な感覚だったのかしら
    • 漢文読めない。

「だいたいこんな感じ」みたいな要約が書いてあったり、音声ガイドだったりもありましたけど、全文の現代語訳が付記されていると嬉しかったかもしれません。

大雨に降られて提灯の火が消えちゃって、みたいな、傘がおちょこになってる絵で、
蕪村云「○×△」
相方云「□◇☆」
みたいなセリフ調の文が書いてあって、音声ガイドでの解説とぴったり合ってたのがなんか嬉しかったです。
なんとなくでも、読もうと思えば読めるものなのかしら。


      • 今回の人の流れを見ていると、絵自体よりも、キャプションの解説文の方を熱心に読む人が多いようで、(ぼく自身もその1人でしたが)、巡回の流れが滞っていたようにも感じられたので、テキスト量が多くなるとますます渋滞するかもしれません。
    • 絵そのものだけでなく、言語化された解説文があってはじめて、こういう作品なのだ、と枠組みを与えて飲み込めるような面があるのかもしれません。
    • 蕪村の俳画、絵と句の融合という作風は、マグリットの絵の中に文字を書き込む手法と通ずる概念なのかしら。
    • 素朴な水墨画から、晩年の作らしい村の家並みとか鬱蒼とした木々とかの描写へと向かっているのは、写実的な方向性なのかもしれませんけれども、なんだかごちゃごちゃして過剰なように見えてしまって、素朴で単純な図像の方が好みだな〜、と思いました。
    • 紙と墨の特性を活かした手法とか、すごい。

別冊太陽227 若冲百図 (別冊太陽 日本のこころ 227)

別冊太陽227 若冲百図 (別冊太陽 日本のこころ 227)