2015年1〜3月期終了アニメの雑感想その2

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7. ローリング☆ガールズ

大団円、といっていいのかわかりませんが、ともあれ、4人の旅も一段落。

終盤の怒濤の展開に圧倒されました。

「モサ」ではない「モブ」にだって、できることはある。

大きな物語の「ヒーロー」だけが主人公なのではなくて、大きな物語からすると脇役であったとしても、ひとりひとりがそれぞれの物語の主人公なんだよっ!、
という、素面では少しこっ恥ずかしくなってしまうようなことを、大声で歌い上げたお話だったのかなあと思います。

ブルーハーツさん素敵。

変な話、個人的には妙齢のかっこいいお姉さま方が大勢というのもポイント高い要因ではあります。

執行さんとか、めちゃめちゃツボでした。

背景の、水彩画みたいなふわふわしたような色彩も、素敵です。

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人にやさしく(カバー)

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8. 幸腹グラフィティ

食事は誰かと一緒にできたらいいですね、という、単純にお腹が減るというだけでなく、心理的な部分にもわりと痛恨のダメージを受けてしまう方向性だと思うのですが、ともあれ、女子の人のきゃっきゃうふふを微笑ましく眺めるだけのお仕事でもありまして。

靴のかぽかぽした音に和みます。

特筆すべきはオープニング曲。
元々、エスカフローネの頃から坂本真綾さんのファンだということを差し引いても、相手に対して素直に要望を伝えましょうね、というシンプルなメッセージだと思うのですが、それをなかなか実践できない身にはつまされる曲です。

エンディング曲も魅力的ながら、次回予告での、♪つくる〜♪たべる〜♪るるりるりるら♪、がまた、デフォルメされたキャラクターの動きとあいまって、妙に印象に残りました。

幸腹グラフィティ 第5話 感想 - 思い出の小箱の隅

幸せについて私が知っている5つの方法

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9. 夜ノヤッターマン

タイムボカンシリーズは、なんとなく見ていたような記憶はあるものの、細部はほとんどわからないような程度でしたので、さほど強い思い入れはありませんでした。

が、ひとつの「大きな物語」が完結したその後の世界、という題材は、個人的には好みですし、よく知りませんが評論批評方面の問題意識としても現代的なのではないかしら、と想像します。

勧善懲悪の物語が善側の大勝利で平定された後の世界にあって、正義とはどのように在るべきか、みたいな。

題材に対して、お話の描写がつり合っていたかどうかは、ぼくには判断できませんけれども。

夜ノヤッターマン 第10話 感想 - 思い出の小箱の隅

情熱CONTINUE(初回生産限定盤)(DVD付)

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10. ミルキィホームズTD

1期は見ていたもののしばらくご無沙汰していたもので、知らない登場人物が増えていたり、ミルキィさんたちがちゃんと探偵として認められていることが不思議ではありましたけれども、なんやかんやで楽しいお話でした。

ミルキィさんたちのかわいさ、特にシャロさんの無邪気さが、いいなあ、と思います。

アルセーヌ様率いる怪盗帝国さんは少しばかり唐突だし、何をしようとしていたのかあんまりわかりませんでしたけれども、うんうん、あれもまたミルキィホームズですよね。

ミルキィホームズTD 第10話 感想 - 思い出の小箱の隅
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ミルキィ A GO GO

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11. 聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク)

主人公さんによる「思い……出した!」無双から、主人公さん不在の中での残された人たちの奮闘を挟みつつ、強大な力の暴走に苦しむ主人公さんをヒロインさんたちが支えるという感じで、定石と表してもいいのではないかと思うくらいに燃え上がる要素がてんこ盛りの大盤振る舞いだったように思います。

失礼な言い方になりますが、「意外におもしろかった」という表現を使いたくなってしまう感じで。

ここぞというときの「思い……出した!」という印籠もキャッチーだし、妹さんの「ふぁーっふぁふぁ」みたいな奇妙な笑い方も印象強いし、なんやかんやで、いろいろと視聴者の気を惹くフックがたくさん用意されていたのかもしれません。

それが意図的であれ無作為であれ、当たるか否かは運次第なのでしょうけれども。

聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク) 第11話 感想 - 思い出の小箱の隅

緋ノ糸輪廻ノGEMINI

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12. クロスアンジュ 天使と竜の輪舞

悪いおっさんなもので何でもかんでもウテナに見えてしまう症状を罹患しているわけですが、
エンブリヲ様は、鳳暁生さんかと思いきや、御影草時さんだったのかもしれません。

世界の革命を、本人こそが一番願っていたという意味合いで。

男性が女性に対して抱く、愛情と呼ばれる感情は、自分よりも小さくか弱い者を守りたいという庇護欲だったり、思いのままに抑圧したいという支配欲だったりみたいな形として表出することも、時折、あるのではないかと思いますが、
ワガママなもので、あまりに従順なばかりではもの足りなくなってしまい、反発を期待したくなる、という歪んだ願望に発展してしまうことも、しばしば、あるかもしれません。

強く気高い女性を、暴力によって、あるいは薬物だったり弱みを握って脅迫したりといった絡め手によって、屈服させることに愉悦を感じる方向性のマンガは、その場限りの鬱憤を発散して欲望を満足する効果が、少なくともぼく個人にとっては大きいです。

一方で、欲望対象である女性に対して1人の人間として自立していることを求めてしまうと、結果的にその対象女性は自らの意志によって主観たる男性から離れていってしまうという矛盾も生じかねません。

いわゆる「ロリコン」という呼称の由来であるナボコフの「ロリータ」もまた、そんな感じのお話だったように記憶しています。
(誤読とか記憶がねじ曲がっているかもしれませんけれども。)

周囲がイエスマンばかりになってしまった社長さんの孤独みたいな。

誰もが自分の意のままになるような万能を手にした時、意に従わない別個の存在に惹かれていくものなのかもしれません。

自分の肋骨から生まれたような分身みたいな存在よりも、断絶した外部の存在にこそ、希望を見出すのかもしれません。

そんなわけで、アンジュリーゼさまの物語は、土塊から作られた人形が自由意思を宿して創造主に叛逆するお話としても見ることができそうですが、
アンジュリーゼさまの真っ直ぐな生き様は鮮烈で美しいものの、その生き方を他の人にも強いるのは、苛酷だなあ、とか思ってしまいます。

ぼく自身は冷暖房完備の部屋で食事に不自由することなくぬくぬくと暮らしていたいです。

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真実の黙示録

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13. ユリ熊嵐

まとまらないので、別立てにします。


総括(というより自分語り)

ユリ熊嵐少年ハリウッドはもう少し時間をかけてまとめようと思いますが、なんというか、濃密な3ヶ月でありました。

ぼく自身の性向として、たいていのものはおもしろいと思って見てしまう傾向はありますけれども、それにしても、ジャンルも多彩でバラエティに富んでいて、充実していたように思います。

たまたま気まぐれで感想でも書いてみようかな、というノリで書き始めたわけですが、初めのうちは一言二言でさらりと済ますつもりだったのが、なんやかんやと戯れ言をこねくり回すことに自己陶酔してしまう始末でありまして。

1話1話を集中してじっくり観ようとするようになったのは良い傾向かもしれませんけれども、ちょっと、日常生活における負荷が大きくなりすぎてしまいました。

今期もいろんな作品が放送されていますけれども、ぼんやり流すだけにして、感想はお休みしようと思います。

書きたくなったらまた書きます。