山賊の娘ローニャ 第25話 感想

けだもの試合のお話。

太陽が落ちるまで、拳を握り殴り合って、傷だらけのままで、似た者同士と笑ってた、
(trust you forever)

みたいなのを思い出したりしました。

まっちょな世界。

まっちょとマッティスって、音がなんとなく似ているような気もします。

ハイハイハイハイの踊りがこんなにも温かく感じられるのも、感慨深いというか。

なんだあれ(笑)、とか嘲けり笑っていたのが、申し訳なくなります。
お見逸れしてばかりです。

よいものです。


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何かの作品の欠点をあげつらう指摘に対して、「イヤなら見るな」みたいな言説を、時折、目にすることがあるのですけれども、見続けていると印象がだんだんと変化してきて、いい作品だなあとしみじみ感じることもあるので、作品の評価というのは即断は禁物のような気がします。

もちろん、見続けたからといって必ずしも好印象になるわけではないし、初めは良さそうな雰囲気だったのが明後日の方向へ行ってしまうこともあるわけで、そういう意外性も含めて、創作物の多様性のおもしろさだろうと思います。

世の中の全ての作品を見ることなんて不可能なわけで、取捨選択をする潔さも必要ですし、その判断基準として、不快なものは無理に継続しない、という項目を設定するのはアリでしょうけれども。

尻上がりにおもしろさが増していくタイプの物語は成立しにくい世の中なのかしら。

そういえば、序盤で偏った価値観を提示してそれが次第に変化していく、みたいな目論見だった作品も、その変化を描く前に打ち切られてしまったみたいな話題も見掛けた気がしますし。

難しいものです。

ツカミが大事、という教訓かもしれません。

ベルセルク」とかは、序盤である程度ツカミを得てから黄金時代編に立ち返るみたいな感じで、ああいう構成(先にある程度未来の姿を描いておく形)もひとつの手なのかしら、とか思ったり。