幕が上がる、その前に。 感想
映画「幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦」を観ました。
「幕が上がる」観賞済み。
原作未読。
ももくろさん自体はあまり存じ上げていませんごめんなさい。
「幕が上がる」のメイキングというかドキュメンタリーというか、映画の撮影過程を見ることができます。
撮影前の原作者平田オリザさんによる演劇のワークショップも興味深いです。
「演じる」ことと「自然さ」の両立。
演技の「負荷」をかけること。
会話だけの場面でも、別の動作を並列で行うことで、説明っぽさが緩和されて自然な感じに見えるということ。
人によって価値観は異なるということ。
モノの大きさに順番をつけてみましょう、といった時に、どのくらいの大きさまでイメージできるかは、その人の生活背景にも拠って異なるし、「大きいもの」というときに、炊飯器くらいをイメージする人も、冷蔵庫くらいをイメージする人も、もっと大きいものをイメージする人もいるかもしれない。
(というところからの結論が、「だからこそ万人に伝わるような表現をしましょう」なのか、「いろんな解釈があってもいいんだよ」なのかは、ちゃんと聞き取れていませんけれども。)
自発的に考えさせることと、細かくダメ出しすることとのバランス感覚って難しそうだな〜、などと他人ごとのようにぼんやり眺めてしまいました。
映画の中では、物語の進行に沿って演出家が決まっていく流れでしたが、当たり前かもしれませんけれども、撮影前の段階で「演出家を演じる」心構えを伝えていたのも、なるほどな〜、と納得しました。
ももくろさんの主演作品なのでももくろさん中心というかほとんどももくろさんだけでしたので、(ムロツヨシさんは協力的にコメントしてくださっていましたけれども)、欲を言えばももくろさん意外の部員の姿とか黒木華さんのコメントとかも見たかったです。
(余談ですが、黒木華さんの読み方が「はる」だと初めて知りました。)
前髪ぱっつんロングの、ちょっぴり鼻が尖った顔立ちの方が気になるのですけれども。