ドラえもん+6 感想

藤子・F・不二雄ドラえもん+」6巻、小学館

てんとう虫コミックス1〜45巻に未収録の作品集。

全集を未読の半端ものですので、こうして読んだことのなかったお話を手軽に読むことができるのはとてもありがたいです。

単行本未収録とはいえ、既収録作品と比べて遜色があるようには見受けられません。

中でも、「小学六年生」誌初出の作品群は、固定資産税だの忠臣蔵だのと小難しそうな題材だったり、夢を絡めたパラドキシカルなひねりが効いていたりと、いかにも対象年齢高めな雰囲気。

本来の子ども向けな作品群よりも、異色短編みたいなのをありがたがるようなF素人としては、やはりこういったひねりが楽しいです。

また、のび太さんの名言はいつもながら心に響くわけですけれども、中でも今回秀逸なのは、「ケロンパス」の冒頭。

引用が少し長くなりますが、
『機械だって動かさないでほっとくと、さびつくからね。人間のからだもおなじように…。』
『動かさずにおくと、筋肉はだらけるし血のめぐりは悪くなるし…。』
『つまりその…、なんというか…、ようするに、めんどくさいんだ。』
『なんとかからだを動かさずに運動できないかと、かんがえてるとこなんだけど……。』
というもの。

まさしく我が意を得たり。

ほんと、寝てるだけで代謝がよくなる道具とかないものかしら。

あ、別に疲れたくはないです。



そんなこんなで、しずちゃんさんは家庭教師ばかりでたいへんだなあ(意訳:薄い本が厚くなるなあ)とか、乙梨さんかわいいなあとか、無難な感想に至るのでした。

いやほんと、家庭教師の教え子がしずちゃんさんみたいだったら、道を踏み外さないで自制心を保てるような男子学生さんはどれだけいるのでしょうかね。(えろまんが脳の発想)