グランド・ブダペスト・ホテル

映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を観ました。

高級ホテル「グランド・ブダペスト」にまつわるお話。

あちらの文化や歴史に疎いので、どこまで本当なのかはよくわかりません。

格調高い気取った感じを想像していましたが、意外とはっちゃけてました。

おもしろおかしい、ばかばかしい方向のおもしろさだ、これ。

ホテル内で完結するクローズドものかと思いきや、大半はホテルの外というのも意外。

次から次へと、どうしてそうなった的なわけのわからない展開目白押しで、思いも寄らない方向へ飛んでいきます。

あと、グロテスク要素が不意に襲ってくるので心臓に悪いです。



それにしても、ヨーロッパの建築物というのはほんと綺麗ですね。

どこを切り取っても絵になっているというか。

衣装や立ち居振る舞いもあわせて、なんともかっこいい。

ぴしっと決まっています。

接客も、日本に住んでいると経験することはまずないだろうというような、フレンドリーなような、むちゃくちゃなような、それでいて押さえるべきところは押さえているような感じで、これはもう明確に文化の違いを感じます。

日本に住み慣れた自分には、少し居心地が悪そうですけれども。



喜劇を装ってはいるものの、戦争の靴音がそこここで響いている今、決して他人ごとではないのでしょう。