オール・ユー・ニード・イズ・キル

映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を観ました。

原作およびまんが版未読。

侵略してきた異星人を撃退しようとするお話。

とあるきっかけで、主人公さんは死んだら記憶を維持したまま初日に戻るようになります。

コンピューターゲームで、失敗したらリセットしてやり直しを繰り返すことでプレイヤーが次第に習熟していく様子を、そのまんま映像化したみたいな。

アクションゲームや、FPSたらいわれるような銃タイプのシューティングゲームが念頭にあると思われますが、(このあたりのジャンルはやらないのでよく知らないのですが)、
スーパーマリオブラザーズみたいなものも、ファイアーエムブレムみたいなものも、構造的には同じこと。

RPGも、最近のはあまり知りませんが、昔は死んであたりまえみたいなものもあった気がします。
おお、しんでしまうとはなさけない。

とはいえ、主人公が前回の記憶を引き継ぐという構造は、やはりノベルタイプゲームの隆盛によって確立されてきた気がします。

繰り返すことで選択肢が増えていき、次第に新しい展開が開放されていく感じ。

フロレアールとか懐かしい。



コンピューターゲームの難しいところは、いくら習熟してもちょっとしたミスでふりだしに戻されてしまうところで、個人的にはその徒労感が年をとるごとにつらくなってきました。

が、本作の主人公さんは挫けません。

何度も何度も繰り返し、敵に、時には味方に殺されたりしつつも、着実に成長していきます。

それだけの動機を彼が抱えているような描写はなかったと思いますが、うじうじ苦悩系とは一線を画するかっこよさです。

同時に、繰り返しのかったるさをあまり感じないようにとの配慮だと思いますが、繰り返しのわかりやすい部分、天ドンな部分以外は、かなり圧縮されていて、テンポがいいです。

あれだけ強くなるのに、どれだけ繰り返したのかしら。

えばぁの二次SSの「限りなく声響き」とか「RE-TAKE」とかも思い出したりして。

ハッピーエンドには見えないですよね。



そんなわけで、人間にはフツー、白目の部分があるわけですが、それがなくなって全部黒目になるというのは、それだけでけっこう気持ち悪いものなのだなあ、と思いました。

All You Need Is Kill (English Edition)

All You Need Is Kill (English Edition)

安倍吉俊さん表紙の書影は洋書しかないのかしら・・・。