春を背負って

映画「春を背負って」を観ました。

原作未読。

登山客をもてなす山小屋のお話。

お話はどうということないですが、四季折々の山の景観がとても綺麗です。

自分は登山には大して興味が無く、わざわざ苦労して険しい山に登る人の気が知れないタイプではありますが、山には山の生活があるのかもしれません。

団体さんでわいわいがやがや登ってみたり、ひとり孤独に挑んでみたり。

山がーるを気取る登山系女子の人もちらほらいらっしゃいましたが、なんだかある種の駆け込み寺的な扱いにも見えてしまったり。

冬山での単独行とか怖い怖い。

無茶な登山はやめましょう、くらいの注意喚起を表記しておいてもいいのではないかと思いました。



お話は、山の風景に花を添えるくらいの申し訳程度なものだったように思いますが、
(主人公と思われる息子さんの成長譚なのでしょうけれども、ほとんど亡父さんの偉大さばかりが浮き彫りになる方向)、
息子さんの友人であるところの家具職人さんの扱いが、いまいちよくわかりませんでした。

嫁さんと息子さんは何処へ行ってしまったのかしら。

自分の記憶が抜け落ちているだけで、劇中にはちゃんと説明があったのかしら。

寝ていた覚えはないのですが、不思議です。



そんなこんなで、観賞後、高層ビルの窓から港と都会の風景を眺めながらの食事に、ほっと落ち着く自分を見出したのでした。