理想のヒモ生活 2 感想

渡辺恒彦理想のヒモ生活」2巻、ヒーロー文庫

小説家になろう」版は流し読み済み。
異世界へと召喚されて女王様の婿になった元社畜サラリーマンさんのお話。

前巻では、現代日本から文明の利器をいろいろ持ち込んで引きこもる環境を整えたゼンジロウさんでしたが、王配という立場を世間様が放っておくはずもなく、社交界へと進出することになるのでした。

うあ〜、これはたいへん。
営業さんとかならまだ場数を踏んでいるのでしょうけれども、少なくとも自分では耐えられそうにありません。
簡単にぼろが出そうです。
ヒモの道はかくも険しい。

ゼンジロウさんの至上の役割として、子作りが課せられているわけですが、こちらは順風満帆。
女王様は無事にご懐妊、ご出産と至ります。
そうなると貴族様方による側室の押し売り攻勢が強まるわけですが、
そちらはなんだかんだでのらりくらりと。
外交的な駆け引きもあいまって、どうやら側室は拒む方針のご様子。
はーれむものが蔓延している昨今ではわりかし珍しい部類になるのではないかしら。

ともあれ、王子様の誕生で、ゼンジロウさんの役割も一段落したように思えますが、この先はどう展開していくのかしら。

巻末の、ゼンジロウさんと侍女さんたちとの交流も微笑ましいです。