人類資金 感想
映画「人類資金」を観ました。
原作未読。
旧日本軍の隠し財産、M資金をめぐるお話。
行き詰まった資本主義の向こう側を探ろうとする試みです。
以下、ネタバレ注意
ヒトの脳みそと同様に、人類の種としての才能も大半が活用されずに埋もれている、という着想は理解できますが、その先の展開はなかなか難しそうです。
PDAを配ったところで、はたしてそれがどう活用されるのか。
それ以前に、電源はどうするの?、とかインフラ面の整備がたいへんそう。
そこに資本主義がつけ入ろうという魂胆なのかもしれませんが、それは実質的には革新でも何でもなく、単なる市場開拓にすぎないような気もします。
物質文明の拡大ではなくて、もう少し別のアプローチを模索せねばならないのかしら、などと。
ともあれ、現代の日本を支えているのが江戸時代から続く識字率の高さであるとするならば、どこか中東の女性が訴えていたように、教育こそが世界を革新する道標なのかしらん、などと愚考するのでした。
読み書き算盤、あなどりがたし。
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