ゴールデンタイム 7巻 感想

竹宮ゆゆこ「ゴールデンタイム7 I'll Be Back」、電撃文庫

大学生のお話。

ロールパンを食べて、肉を食べて、エッフェル塔で、阿波踊りで、また肉を……食べられなかったのか。

どろんどろんのぐっちょんぐっちょんになってまいりました。
泥くさくて青くさくて甘じょっぱくてほろ苦くて追い詰められて怯えて迷いに迷ってひたむきで転げ回って玉と砕けて、それでもなお前向きであたたかくて全身で輝こうともがきあがいていて。
自分が目を逸らして逃げてきたものを見せつけられている感覚です。
大学生ってすごいなあ。

多田万里さんと多田万里さんとの椅子取りゲームも苛烈になってきて、はたしてどうなるやら。
リンダ先輩の内心も揺れ動いているようですし、巻頭と巻末の加賀香子さんの心境もはかりかねますが、鍵を握るのはNANA先輩なのかしら。