もっと!vol.4 感想

エレガンスイブ増刊季刊誌「もっと!」vol.4、総力特集ジブリの狂気

スタジオジブリに「狂気」という冠を据えた「夢と狂気の王国」という題名はやはり慧眼だなあと思わされたのでした。
かぐや姫の前週に公開みたいですが、どちらを先に観るべきか悩みどころです。

そんなわけで、「教科書」シリーズで大塚英志さんも書こうとなさっているように、宮崎駿監督を定位するには高畑勲監督を知らねばならないのだなあと改めて思わされつつ、はやくテレビで集中放送してくれればいいのにと他力本願になったところで、いずれはにこにこさんで配信されてコメント弾幕付きで楽しめるようになるのかしらとか思ったりしました。

サメマチオさんによる火垂るの墓ダイジェストのおかげで、次に観る機会に向けての心の準備はできた気がします。
いろんな作家さんによる偏愛も語られていますけれども、まあ人それぞれ。
これだからジブリを話題に振るのは危険球なのですよね。

期待の石黒正数さんによるクシャナ殿下はまあともかく、えびちゃんさんのモデルなお話がただののろけで読んでるこちらがモニョモニョしましたわ。

5人の座談会は抜粋すぎてあまりにもあんまりながっかり感。
もうちょっとこうなんとかならなかったのかしら。
アリエッティだって良いところはあったじゃないですか。

そんなこんなで、少なからずどこかで目にしたことがあるような連載作家陣の豪華さに目がくらみながらも、こんな分厚い雑誌は読み慣れないと頭がついていけなくてまいりました。