俺の教室にハルヒはいない 感想
「涼宮ハルヒ」さんが不在な世界のお話。
涼宮ハルヒシリーズは、「憂鬱」だけ読んだ記憶あり。
アニメシリーズはちょいちょいつまみ観。
「消失」は観ました。
そんなわけで、本作の主人公さんほどではないものの、「涼宮ハルヒ」という名前が先行して、実像はあんまり知らなかったりします。
「涼宮ハルヒ」さんは、思ったほど重要ではない気がします。
むしろ気になるのは、作中でも言及されている「ホワイトアルバム」。
WA2ではなくて無印のほう。
あのゲームはシナリオは素晴らしいのですが、システムがめんどいというかランダム要素が多くてたいへんだった記憶が。
あ、アニメは、えーと、個性的で不思議な作風でしたね。
深愛はとらどらMADの印象が強いです。
そんなわけで、ヒロインさんの立ち位置がなんとなく森川由綺さんと緒方理奈さんの関係っぽく感じたのでした。
ここがあの女のハウスね、を期待してもいいのかしら。
お話としては、これといって起伏はありません。
疎遠になっていたおさななじみと話すようになったりとか、
ひょんなことから知り合った大人の人とガンダムUCを観たりとか、
池袋のなんとかロードへ遊びに行ったりとか、
不登校だった「涼宮ハルヒ」さんが登校してきたりとか。
とりあえず、さらっと異性を下の名前で呼ぶ主人公さんは爆発すればいいと思います。
この主人公さんは、学園ものアレルギーとかいうよくわからない体質の持ち主です。
「耳をすませば」でへこむとかいうのと似たようなことかしらと想像しますが、共感はしかねます。
呼ばれたらいつでも駆け付けますよ〜とか平気で言っちゃうし。
それがその場だけの社交辞令ではなくてしっかりとその後に結び付くからすごいです。
ヒキタニくん的なルサンチマンとは無縁なのだろうと思います。
主人公さんはあまりアニメマンガ方面に興味が無いわりに周囲の異性がそっち方面に強い人ばかりというのは、ひとむかし前の流行な印象ですがどうなのかしら。
最近は主人公さん自身がそっち方面へ邁進している傾向ではないかと。
作者層と読者層との距離感の問題かしら。
そんなわけで、いろいろと引っ掛かる点はあるものの、総じて、さらっと読めました。
- 作者: 新井輝
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