舟を編む
映画「舟を編む」を観ました。
原作未読。
表題からはわかりにくいですが、辞書を編集するお仕事のお話です。
生きている言葉を書きとどめようという果てしのない試み。
膨大な言葉を採集して、まとめあげていく作業というのは、気が遠くなりそうです。
15年。
たいへんな歳月です。
主人公まじめさんの寡黙なというかコミュニケーション下手っぷりが、あんまり他人事ではなかったりしますが、それでも、積極的に言葉を発しようとする姿には胸を打たれました。
言葉にするって大切なのだなあ、と。
その点、対比として先輩オダギリジョーさんの存在も大きいです。雄弁な彼がいたからこそ動いた部分もあるでしょう。
宮崎あおいさんに関しては、空から降ってきた並みの幸運ではないかしら。
それでも手紙をしたためるという積極性は、見習わねばなりません。
伝える、大事。
辞書に関して、紙へのこだわりには感服しました。
ページをめくる感触とか手触りとか。
紙のお仕事もたいへんだろうと思います。
あと、「右」の説明。
何も準備せずにいきなり説明しろと言われても、難しいですね。
それだけに、妙案が出てきたときは、なるほどと膝を打ちたくなりました。
紙の辞書にはもうずいぶん長いこと触っていない気がしますが、こんな執念の結晶であると知ったら、たまには辞書を引くのもいいかもしれないと思ったのでした。
舟を編む 豪華版(2枚組) 【初回限定生産】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (56件) を見る
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/03/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る