AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜 感想

映画「AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜」を観ました。

原作既読。

黒衣の剣士、魔竜院光牙さんの最後の闘いのお話です。

以下、ネタバレ注意

地の文が無くただ映像化されただけだと、残酷で凄惨な世界の狭量さばかりが際立ってしまって、なんだかひたすら辛いお話になってしまったような気がします。

少なくともクラスの半数を占めるというドリームソルジャーさんたちの魅力はあんまり伝わってこなかったような気がします。
というか、劇場版なのだからクラスメイト34人を描き分けるくらいの意気込みを期待してしまいましたが、残念ながらそのようなことはエンディングでちらっと触れられただけでした。

そもそも、なんというか解像度が低くないですか?
今どきはTVアニメでももう少し綺麗なような、と言ってしまうと酷でしょうか。

まあヒロイン佐藤良子さんだけは、たいへんかわいらしく描かれていましたので、そこだけに一点集中していたのかもしれません。

終盤、クライマックスの神殿は、てっきりCGでも使うのかと思いましたが、手描きっぽかったですね。
あれはたしかに大迫力。
世界の狭量さに対する怨嗟が爆発してました。

原作の必要な要素は最低限満足していたと思いますが、プラスアルファというか、映画だからこそという部分は、神殿と佐藤良子さんくらいだった気がします。
もうちっとなんとか……、と欲張りたくなってしまう、もったいない感じでした。