シュガーラッシュ 感想

映画「シュガーラッシュ」を観ました。

2D吹替版。

ゲームの中のキャラクターが動き出すお話。

ゲームセンターのアーケードゲームが、電源コードを通じてつながっていて、ゲームセンターの閉店後にゲームのキャラクターたちが交流しているという設定が、まず楽しいです。
日本でもお馴染みのあのキャラクターやこのキャラクターが、いろんなところで登場します。

悪役さんたちは悪役さんたちで親睦会を持っていて、悩みごとを打ち明けたりお互いに励まし合ったりしています。悪役であり続けるってたいへんです。
そんな悩める悪役、ビルの壊し屋さんが主人公。

30周年。長いです。彼の境遇には涙せざるをえません。

彼が迷い込む銃撃ゲームの女性軍曹さんが、なんとも素敵です。彼女がいなければ、ずいぶんとぬるま湯なお話で終わっていたでありましょう。
ときに厳しい口調で物語を牽引する彼女の存在は、良いアクセントだったのではないかしら。

主人公とは対極の、ビルの修理屋にして正義のヒーローくんも、なかなかおもしろい造形です。
自分はどうして直すことしかできないのだろうか、と悩む姿は、壊すことしかできない主人公とまさに鏡映し。それでもおいしいところはヒーローくんが持っていくあたり、世の中ってそんなものよね、と。

ヒロインさんは、いかにもなシンデレラさん。
終盤の逆転劇は爽快でありました。

そんなわけで、おそらく、今時のはじめから解像度の高いゲームに触れている世代よりも、自分のようなドットの粗い画面から一緒に育ってきたような世代にこそ、向けられた作品だったのではないでしょうか。

最近ではゲームといえばソーシャルなボタンをぽちぽち押すだけのものしかやっていませんが、往年のニンテンドーを思い出して、とても懐かしい気分になったのでした。