草原の椅子

映画「草原の椅子」を観ました。

原作未読。

50歳のお父さんが、親に捨てられた4歳男児を連れて、パキスタンフンザへ旅するお話です。

まず頭によぎったのは、「うさぎドロップ」。
擬似家族もののバリエーションといえるのではないでしょうか。

父親役が50歳と年齢高めではありますが、そして大学生の娘がいる立派な父親ではありますが、劇中の言葉でいえば「中学生みたい」。
お仕事絡みでいろいろとありますが、きっとお仕事はばりばりにできる人物なのでしょう。いろんな方面から頼られるあたりは、しっかりとした大人といった雰囲気もあります。

4歳男児の母親は、徹底して悪役といった風味。
なかなか壮絶な人物でありました。彼女に救いはあるのかしら。

主人公がカメラメーカーC社の営業さんで、カメラ屋さんの社長さんと親友になったりするので、劇中、立派なカメラが度々登場します。
自分はカメラに詳しくないですが、それでも立派だと感じました。
社長さんが関西方面の出身のようですが、言葉遣いはネイティブの方から観たらどうなのかしら。個人的にはなんか違和感がありました。

表題の「草原の椅子」について、「人は誰でもどこかに椅子を持っている」みたいな良い話風の説明がありましたが、椅子と言われて思い浮かべたのが「ぼくらの」なあたりが、悲しいまんが脳であります。

ともあれ、パキスたんの雄大な自然に包まれたら、人生変わるのかしら、などと思ったのでした。

草原の椅子〈上〉 (幻冬舎文庫)

草原の椅子〈上〉 (幻冬舎文庫)

草原の椅子〈下〉 (幻冬舎文庫)

草原の椅子〈下〉 (幻冬舎文庫)