大奥〜永遠〜 感想

映画「大奥〜永遠〜」を観ました。

原作未読。初大奥です。

何かの病気で男子が激減して、女系の社会になった架空の江戸時代、5代将軍綱吉さんのお話。

男女逆転とはいえ、やはり男性と女性との性差はいかんともしがたいということでしょうか。
将軍として君臨する綱吉さんの、お世継ぎ問題に対する苦悩がまざまざと描かれます。
一方、為政者としては、悪名高い生類あわれみの令を施行しただけにとどまっていて、その手腕が発揮されたとはいいがたいのは残念かもしれません。

もうひとつ残念なのは、劇中時間でけっこうな年月が経過しているわりに、登場人物があんまり歳を重ねたように見えない点。
髪に白いものが混じったり、お芝居も貫禄が増したような演技になっていましたが、某公共放送の平清盛さんの老け具合に慣れてしまった身としては、まだまだ熟年というにはほど遠い若さに見えてしまったのでした。
お話としての盛り上がりが最高潮に達するあたりなので、そのおもしろさの一方で、年齢面の説得力が少し足りなく感じてしまったのでした。お化粧って大事ですね。

ともあれ、大奥での権力をめぐる権謀術数は、たいへん興味深いものでありました。