ツナグ

映画「ツナグ」を観ました。

原作未読。

死者と1度だけ会わせてくれるというツナグさんのお話です。
大きく3件の依頼と、ツナグさん本人の事件とがあります。
死者という題材だけあって、悲しいお話が多いですが、それでも生きてゆかねばならないたくましさのようなものを感じたりしました。

1件目は、無難な初仕事といった雰囲気。
依頼人ツンデレ具合が見どころでしょうか。

演劇部の人の伝言は呪いの一言ですね。
ツナグさんにはわからなくても、当の本人には痛恨の一撃でありましょう。
後悔怖い。

きらりさんのお話は、なぜかわかりませんが妙に泣けました。
幸せの絶頂から唐突に断絶した悲劇ゆえでしょうかしら。
幸せになることが怖くなります。

ツナグさんのご両親の変死について。
ツナグさん以外の人が鏡を見たら死ななければならないという無茶な設定による理不尽な死でしたが、「真相よりも優しさを」という姿勢は、生きていく上で大切なことを示唆しているかのようで、推理ものに慣れた脳みそには新鮮に映りました。

ツナグさんを引き継いだら元ツナグさんは亡くなってしまうのではないかとひやひやはらはらしたことを追記しておきます。

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)