ゴールデンタイム4 感想

竹宮ゆゆこ「ゴールデンタイム4 裏腹なるdon't look back」、電撃文庫

リンダ先輩と一緒に写った写真が紛失してしまって……、というところで迎えたフラッシュバック。

高校時代の、リンダさんとのすれ違いが痛々しいです。

物理的にも大怪我を負うことになった多田万里くんは、それでも、彼女であるところの加賀香子さんとの仲を進展させようと画策します。

奇妙なかたちにねじ曲がった三角形は、大きなトラブルがありながらも、どうにかひとまずの決着をみせます。

いやあ、俯瞰しているこちらからすると苦いものが残る展開ですが、当の本人たちは、お互いの呼び方も変わって、少し前に進んだ感じでしょうかしら。

とりあえずNANA先輩最強ですね。

何かと便利に使われているような気もしますが、それだけ魅力的な人物なのでしょう。

岡千波さんはなんだか申し訳程度に無理矢理ちらりと登場しただけ感。
下の花的な意味で。

ほんとうに輝くばかりのリア充大学生の姿が、うらやましくてしかたありません。

そして、あとがきで明示された作者さんの誕生日と年齢。
以前からうすうす感じてはいたものの、ほんとに同い年だったとは。
奇妙なご縁もあるものです。