源氏物語 千年の謎 感想
映画「源氏物語 千年の謎」を観ました。
原作未読。
源氏物語もほとんど未読。
源氏物語執筆をめぐる、紫式部さんと藤原道長さんとのお話です。
作中作となる源氏物語本編の側と、それを執筆する紫式部さんの側とが、交互に描かれるので、ときどき、今どちらの側にいるのか混乱したりしました。
それもおそらくは作り手さんの意図通りと思われ、最終的にはその境界線があやふやになるメタフィクショナルな結末を迎えることになります。
さらには、事前には思ってもみなかったホラーな要素も満載。
女性の怨念とは恐ろしくも物哀しいものです。
ところで、源氏物語といえば、幼女を自分好みに育て上げるお話、という先入観があったのですが、そのような要素は皆無なので、注意が必要です。
むしろ母性愛を求めて飢えている印象。
といっても、演じるのは熟女というほどではない方々というあたり、人によっては残念に思うところかもしれません。
あんまり、年上の女性という感じはしないので、背徳感は、さほどありません。
少なくとも自分はあんまり感じませんでした。
源氏物語をある程度知っている人向けの作品なのかもしれません。