石黒正数「外天楼」、講談社

外天楼(げてんろう)と呼ばれる建物にまつわるSF色濃厚な推理ものの連作のようでありながらひとつの大きなお話になっている感じのお話です。

ロボットや人工生命体を通して、現代社会にも通じる皮肉で手厳しい示唆に富んでいます。

奥付のカーテンコール風のイラストにほっとさせられました。