日輪の遺産

映画「日輪の遺産」を観ました。

原作未読です。

戦争と少女たちとの対比というと沖縄戦を想起させますが、こちらは本州のお話。

とある秘密の作戦に駆り出された少女たちと兵隊さんたちの交流が描かれます。

財宝そのものは、日本軍がフィリピンあたりで強奪してきたもののようですが、その遺したものの大きさも含めての、「日輪の遺産」なのでしょうか。

とある秘密の作戦だけでは、単なる自決の美談になってしまいそうですが、
マッカーサーさん側からも描かれることで、日本軍の狂気と脅威が浮かび上がってくるかのようです。

ハラキリの精神がいまだ健在なご時世のようで、軍人さんの潔さに、恐怖すら覚えます。

そのわりに、少女たちと触れ合う兵隊さんたちは、なんだかどこか甘い人たちで、
少女たちが犠牲になっているかのような悲壮感は少なかったようにも思います。

それだけに、あの結末は残念というかやるせないというか。

生き残るって、苛酷なことだと、つくづく思わされます。