こち亀
映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」を観ました。
自分は、少年ジャンプの熱心な読者でもなければ、「こち亀」の愛読者でもないのですが、それでもなぜか、主人公両津さんの少年時代のエピソードには良作が多い印象があります。
本作では、そんな両津少年と、わずか1ヶ月程度の同級生だった少女さんが、ヒロイン役。
成長して、再会を果たします。
そんな中、誘拐事件が発生。
警察の組織を揺るがす大事件に発展します。
警察側と犯人側の双方から、事件の全貌に迫ります。
犯人さんの側も、ひとひねりある上に、犯行動機もやるせない事情があって、引き込まれます。
両津さんとヒロインさんとの、淡い、甘酸っぱいようなほろ苦いような交流もまた、じんわりと心を潤します。
表題の、「勝どき橋封鎖」の場面では、うっかり涙が滲みました。
ただ、終盤のとある場面で、周りのお巡りさんたちが敬礼しはじめたのには、おいおい、消火するなり他にもすることがあるのではないかしら、などと思ったりしてしまったのでした。
ともあれ、望外に良作に巡り合えた気分ではありました。