輪るピングドラム(上)

幾原邦彦、高橋慶「輪るピングドラム(上)」、(幻冬舎コミックス)を読みました。

テレビアニメ「輪るピングドラム」の、小説版です。

上中下3巻構成の上巻で、おそらく、テレビアニメの9話相当分までが書かれています。

テレビアニメと並列進行ということで、現在第5話まで放送された分で比較すると、それなりに同じように進行しているのかな、という印象です。

映像的な意匠や躍動感ではテレビアニメが上回っている反面、登場人物たちの心理描写に関しては、小説版に軍配が上がるかな、という感じです。

小説版では、各人の内面が掘り下げられているので、テレビアニメの補間として読むのがいいのかもしれません。



今後の展開としては、荻野目りんごさん方面はとりあえずそのまんま進めていただくとして、
冠葉お兄さんに迫る影が気になったりします。

更には、陽毬さんの背景にも何やら不穏な雰囲気がありつつ。
トリプルHさんとかダブルHさんとか、エンディングの絵柄とか、いろいろと、うわぁ、となります。



そんなこんなで、謎が上積みされるばかりで、先が気になる一方なのでした。

中巻は10月発売予定だそうで、ずいぶんと微妙なタイミングを狙ってくるものです。