カーズ 2

映画「カーズ 2」を観ました。

2D、吹替版です。



1を観ていないどころか、トイ・ストーリーシリーズも観ておらず、フルCGアニメーションに対して偏見を持っていた旧いタイプの人間です。

本作では、トイ・ストーリーの番外編らしい短編が同時上映されますが、そちらは、なんだか内輪でわいわい騒いでいるだけのようで、疎外感がありました。
シリーズを通してご覧になっている方には、違った印象なのでしょうか。



カーズ2本編は、レースカーのマックイーンさんとレッカー車のメータさんの友情もの、ということになるのでしょうけれども、同時に、マックミサイルさんと女スパイさん(名前失念)による、スパイアクションものの要素もあって、むしろそちらの比重が大きいくらい。

大塚芳忠さんの渋味と朴ロ美さんの艶やかさに、くらくらします。



お話の展開が、終始テンポよく、ぽんぽんと進んでいく上に、会話のリズムもはやめで、字幕だったらとてもじゃないけど読んでいられないだろうと思うくらいのスピードです。

そんなアップテンポで繰り広げられる会話劇を脇に、
石油燃料に替わる新型の代替燃料を巡っての、スリリングでミステリアスなスパイアクション劇が同時進行します。

石油依存社会への警鐘と同時に、新エネルギーを取り巻く利権問題を風刺したかのようなテイストです。



主人公の片割れ、レッカー車のメータさんは、とても正直で、思ったことがそのまま言動に直結していまいます。

正直なところ、こういった性格のキャラクターを見るのは、いたたまれない部分があります。

最終的に報われる点も含めて、正直な、ありのままの自分で良いのだ、というメッセージなのかもしれませんが、それはそれ、これはこれ、というか。

うーん、言葉にするのは難しいむず痒さが残ります。



それはともかく、最終的には、マックイーンさんとメータさんは仲直りをして、最高の親友だ!、的な展開になるわけですが、
車同士だというのに、色メガネで見てしまうあたり、どうやら脳みそが腐りかけているみたいです。