Fate/Zero 2
虚淵玄「Fate/Zero 2 英霊参集」(星海社文庫)を読みました
聖杯戦争のために召喚されたサーヴァントと、そのマスターたちが、いよいよ勢揃いしました。
本格的なバトルロワイアルを前に、一旦、参加者たちが顔を合わせることになります。
真っ先に剣と槍を合わせたセイバーさんとランサーさんを皮切りに、ライダーさん、アーチャーさん、バーサーカーさん、が一堂に会し、アサシンさんが暗躍し、他方でキャスターさんは不気味に蠢きます。
この、キャスターさんのマスター、雨生龍之介さんが、また異色中の異色で、
舞台である冬木市を震え上がらせている連続殺人事件・行方不明事件の、重要参考人なのです。
キャスターさんこと「青髭」さんとの相性はばっちこい。
この上ない相乗効果で、阿鼻叫喚を奏でます。
著者・虚淵さんの筆も冴え渡ります。
青少年の健全な育成には、まったくもって不向きな文章です。
ほんとに映像化できるのか、心配になります。
一方で、聖杯戦争を彩る女性陣も、花を咲かせ始めます。
主人公とも言うべきセイバーさんはもちろん、
主人公格でセイバーさんのマスター・衛宮切嗣さんの、妻でありまた聖杯の鍵を握る、アイリスフィールさん。
切嗣さんのサポート役の、久宇舞弥さん。
ランサーさんのマスター・ロードエルメロイさんの、婚約者ソラウさん。
悲劇性をまとった美人さんたちもまた、輝きを増してそれぞれの戦いへと赴きます。
悲劇的なヒロインさんをお好みの向きにも、ぜひに。