人類は衰退しました 6巻
田中ロミオ「人類は衰退しました」6巻(ガガガ文庫)を読みました
「妖精さんたち、すかいはい」
「妖精さんたちの、さぶかる」
の2本です。
「妖精さんたち、すかいはい」
衰退した旧人類さまたちが、技術の粋を結集して大空を目指す「鳥人類コンテスト」のお話。
無事故でつつがない運営のためにも、安全対策係はものすごく責任重大です。
そんな大役を任された主人公さんは、妖精さんたちの力を得て、怪盗さながらに、トラブルを未然に「解☆決!」していきます。
空を自由に飛びたいというのは、旧人類のロマンなのでしょう。
「妖精さんたちの、さぶかる」
とあるお屋敷に遺された印刷関連技術から、旧人類の成した某文化を再構築しようとする遠大な試みのお話。
友人Yの手によって、某文化が息を吹き返し、瞬く間に世界中に拡散、再生産されていく様は圧巻です。
衰えたとはいえ、女性の力は、とどまるところを知りません。
一方、妖精さんたちが関わってきてからは、某「バクマン。」のような、人気アンケートとの熾烈な戦いが描かれます。
某ドラえもんの「あやうし!ライオン仮面」を想起させるような、
作家さんと編集さんとの、息をもつかせぬ真剣勝負に、手に汗握り、血沸き肉踊ります。
そんなこんなで、「Rewrite」への期待も高まってくる今日この頃、
アニメ化はたいへんそうだな〜とか思ったりするのでした。