宮原るり「みそララ」1〜4巻、芳文社

4年間勤めた商社が倒産したのを機に、小ぢんまりとしたデザイン会社でライターへと転身した麦田美苑さん通称麦みそさんと、愉快な仲間たちの4コマです。
これぞまさにストーリー4コマ、というくらいに、しっかりとした筋立てで着実に麦みそさんたちが成長していく様が素敵です。

右も左もわからないような段階から少しずつステップアップして、その過程で得た仕事が更にその後の仕事の布石となったり、
4年のキャリアがリセットされたかに思えてもしっかりと役に立つ場面があったり、
様々な困難に対して、小規模ながらも(ならではの)個性を活かしたチームワークで立ち向かっていくわけです。

デザイナーさん・ライターさんと営業さんとの距離が近くて、しっかりと意思疎通を築くことができるというのは、むしろ羨ましくもあったり。

若手女性3人のチーム穀物(ライター麦みそさん、デザイナー米原さん、営業粟屋さん)が、
真剣に時にはユーモラスにディスカッションを交わして、誠実に時にはドジっ子を交えつつ仕事に取組む姿勢は、読んでいてとても清々しい気分になれます。

日々の仕事に疲れた心身のリフレッシュにはもってこいな作品だと思います。